生きづらさを解消するために私たちにできること:不要な信念を変える『7つの習慣』の秘密

反応を選ぶ

出来事の受け取り方を変えようとしても無理です、それは無意識の仕事だから。でも、私たちが意識的にできることもあります。『7つの習慣』の「インサイド・アウト」がなぜ人生を変えるのか、心理学NLPの観点から考察しました。


皆さん、こんにちは。
Life Quest Allianceの福永です。

前回のニュースレターでは、私たちが抱くビリーフ(信念)がどのように形成されるのかを掘り下げてみました。

現状、もし何かに対して厳しい状況や不適応など生きづらさを感じているなら、それは幼少期に自己防衛のために作り上げたビリーフが影響を及ぼしている可能性があります。
そのようなビリーフを探求し、もうすでに不要なものであれば、それを手放すための問いかけをしました。
そして最後に、『7つの習慣』に登場する「インサイド・アウト」のパラダイムが、このビリーフを手放すことに役立つだろうという話で終わりました。


あなたは『7つの習慣』に書かれてある「インサイド・アウト」のパラダイムについてご存知でしょうか?
書籍には以下のように書かれてあります。

インサイド・アウトとは、一言で言えば、自分自身の内面から始めるという意味である。内面のもっとも奥深くにあるパラダイム、人格、動機を見つめることから始めるのである。

『7つの習慣』

これはつまり、私たちが体験する人間関係やあらゆる出来事について、原因や責任を外部に求めるのではなく、自分自身の在り方やモノの見方を見つめ直すことから始めることを示しています。
そして、それは主体的に自分の反応を選択することを意味します。

私たちが同じ時間、同じ場所で同じものを観たとしても、各々が受け取る情報は異なります。
例えば、友人と観に行った映画の感想が一致しないなどの経験はあるのではないでしょうか。
これは、個々の知識や経験、立場などにより、視点や解釈が異なるからです。
映画そのものには良し悪しはありません。
それは、私たちがどのように映画を解釈し、感じるかによって、面白くもあれば、退屈なものにもなるのです。

心理学NLP(神経言語プログラミング)では、これを「フィルター」という概念で説明します。

フィルター(簡易)

このフィルターは、これまでの知識や経験、年齢や性別、環境や立場だけでなく、体調や感情といった要素にも影響を受けます。
そして当然のことながら、ここ2週間のテーマであったビリーフもフィルターの形成において重要な役割を果たします。
私たちは、このフィルターを介して外部の出来事を認識し、同じフィルターを通じて外部に反応します。
つまり、外部からの刺激とそれに対する私たちの反応の間には、フィルターによる二重のフィルタリングが行われているのです。

前回、私たちが長年にわたり形成したビリーフは、そう簡単に手放せるものではないと述べました。
これは、外部からの刺激を受けたときの私たちのフィルタリングプロセスが、大きくビリーフの影響を受けるからです。
刺激が与えられると、私たちの無意識が即座にフィルタリングを行うため、刺激に対するフィルターを意識的に変えるのは難しいのです。

フィルター(簡易)刺激

しかし、反応には違います。
私たちは、刺激を受けてからの反応に対しては時間をかけることができます。
『7つの習慣』でいう「刺激と反応の間には選択の自由がある」からです。

「ちょっと待てよ、本当にそうだろうか?」
「一体何が起こっているのだろう?」
「私にできることは何だろう?」

これらは、無意識にフィルタリングされた情報に対して意識的な検証を加えるための問いかけです。
つまり、外部に対する反応のフィルターは、意識的に変化させることができるのです。
これこそが、「インサイド・アウト」のパラダイムです。

フィルター(簡易)反応

私たちのフィルターは、一般的には、刺激と反応の両方に対して同一のものが使われます。
機嫌の良し悪しによって対応が変わる人がいるのと同じように、私たちは落ち込んでいるときには、なかなかポジティブな反応を示すことが難しいものです。
同じフィルターが使用されるのであれば、一方が主体的なフィルターになれば、他方も同様に主体的になります。
そして、無意識の領域である刺激に対するフィルターを直接変えることは難しいものの、反応に対するフィルターを意識的に変えることで、間接的に刺激に対するフィルターも変化させることが可能です。

刺激に対するフィルターが主体的なものになると、私たちの世界観が変わります。
何故なら、出来事そのものには本質的な意味は無いものの、私たちがそれに対してどう意味付けするかが変わるからです。
反応に対するフィルターを変える。
自分の中から外に向かうフィルターを変えることで、外から中へ向かうフィルターも変わる。
私が語ってきた「インサイド・アウト」のパラダイムが人生を変える理由とは、ここにあります。

もちろん、この変化はそう簡単には起こりません。
私たちは生存本能として基本的にネガティブなモノの見方をします。
しかし、これは生き残ることが難しかった原始時代の本能によるもので、命の危険にさらされることが少なくなった現代では過剰な反応になりえます。
一度や二度インサイド・アウトの見方をしても、すぐに元に戻ってしまいます。
何度も何度も繰り返すことによって、徐々にネガティブなフィルターを主体的なものに変えていく努力が必要です。

もちろん、このような変化が一朝一夕で訪れるものではありません。
私たちは生存本能により、基本的には物事をネガティブな視点から見る傾向があります。
しかし、これは生き残るために必要だった原始時代の本能が今日まで引き継がれたもので、命の危険がない現代の生活環境では過剰な反応になりうるものです。
生存本能に抗うため、一度や二度「インサイド・アウト」の視点を試しても、すぐに元の視点に戻ってしまいます。
なので、何度も何度も繰り返し主体的な選択をし、徐々にネガティブなフィルターを変えていく努力が必要です。

しかし、この努力を経た先には、私たちが感じてきた生きづらさが大きく軽減される可能性があります。
生きづらさが完全に消えることはないかもしれませんが、もし現在、日々の生活で大きな生きづらさを感じているなら、その違いは天と地ほどになるでしょう。


『7つの習慣』では、最初の章でこの「インサイド・アウト」の概念を取り扱います。
なぜなら、その後に示される7つの習慣をマスターしたとしても、「刺激と反応の間の選択」を誤っていれば、それらは効果的な習慣とはなり得ないからです。
7つの習慣・実践会では、初回で「インサイド・アウト」の章を扱い、その後の11回で続く章を効果的に学ぶための基盤を築きます。
『7つの習慣』は一人で読むには難易度が高いかもしれませんが、気の合う仲間と一緒に学ぶという方法はいかがでしょうか?

– Information –

第1の創造から始まるコーチング

コーチング
あなたが今取り組むべき真の課題を見つけることから始まるコーチング。
目標が曖昧だと効果が薄まる通常のコーチングとは違い、どなたとでも目標を一緒に定めるところから始めます。
なぜなら、多くの人は本当の課題を知らないから。
課題を見つけたあとは、達成に向けて伴走します。

第1の創造から始まるコーチングリリースを記念して、今月いっぱい使えるクーポンを発行しています。
ニュースレター登録者限定クーポンとなりますので、まだご登録されていない方は、ぜひこの機会にご登録ください。
※ クーポンの数には限りがございます。

ニュースレターのご登録

Link

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です