平等?対等?ビジネスの現場で必要なのはどっち?正しい「対等な関係」の築き方とは

平等と対等、どちらが正しいのか?この問いに答える前に、私たちはそれぞれの言葉が持つ本当の意味を見直す必要があります。あなたにとっての平等とは、そして対等とは何ですか?


皆さん、こんにちは。
Life Quest Allianceの福永です。

皆さんはFIRSTAIRLINESをご存知でしょうか。
FIRSTAIRLINESは、バーチャルに国際線に乗って世界を旅した気分になれるレストランで、現在は池袋と浅草に展開しています。

6,000円ほどでファーストクラスに乗った気分を味わえるとのことで、私自身もファーストクラスに乗ったことがないため、今度体験してみたいと思っています。


さて、皆さんは「平等」と「対等」について、どのようなイメージをお持ちでしょうか?
辞書的な意味では以下のように定義されています。

  • 平等:「かたよりや差別なく、みな等しいこと」
  • 対等:「相対する双方の間に優劣・高下などの差のないこと」

平等とは、誰もが同じ条件、同じ待遇であることを指します。
大人も子どもも、強者も弱者も関係なく、誰もが同じ扱いを受けることが求められます。
例えば、体力勝負の競技においては、大人も子どもも同じ条件で競い合い、勝敗を決定するのが平等な状態といえます。
私たちはよく平等な扱いを求めます。
しかし、それが本当に望ましい状態であるかどうかについては、考慮すべき点があるでしょう。

一方、対等とは、異なる者同士が、それぞれの特性や能力を尊重しながら関わる状態です。
前述の体力勝負の例で言えば、子どもにハンデを与えて競争を行うことが対等な競争となります。
それぞれの体力差を考慮して、距離やスタートのタイミングを調整するなどの対応を行うことがあります。
平等に比べ、より妥当な対応であるように見えますが、ハンデを負った側に不満が残る可能性もあるでしょう。

例えば、2人の営業担当がいる部署全体の新規ノルマが10件だったとします。
平等にするために、一人あたり5件のノルマを与えることになります。
しかし、片方が足を怪我しているという理由でノルマが3件になり、残り7件をもう一人が負うことになった場合、見た目は対等なノルマの割り振りのようですが、ノルマを増やされた方は不満が残るでしょう。
私もかつて楽天に勤めていた時、外国籍の社員ができない日本語の仕事を日本人に振られ、不満があがったことがありました。

「持ちつ持たれつ」という言葉があります。
お互いに助け合いながら関係を継続する意味合いですが、一方がもう一方を支援するだけの関係は長続きしません。
お互いに助け合うことが「持ちつ持たれつ」の前提であり、それこそが本当の「対等」のあり方です。

前述の営業担当の例で言えば、足を怪我している方は、もう一方の事務作業を代わりに行うなど、ノルマを負ってもらった代わりに自分ができることで相手をサポートすることが、より対等な関係を築きます。
もちろん、完全に負荷が対等になるわけではありませんが、お互いに提供し合えるものを提供し合うことで、より健全な関係を築くことができます。

私たちは、ただ平等な世界を追求するだけでなく、お互いに助け合う対等な世界を目指すべきでしょう。


飛行機の座席には、大きく分けてファースト、ビジネス、エコノミーの3つのクラスがあります。
一般的に、ファーストクラスは高額な料金と豪華なサービスが提供されるため、お金持ち向けの座席と思われがちですが、実はそれだけではありません。

例えば、東京からロンドンまでのフライトの場合、座席数と運賃は以下のようになっていました。

  • ファーストクラス:1,300,000円(10席)
  • ビジネスクラス:600,000円(50席)
  • エコノミークラス:130,000円(190席)

これらの座席数と金額をかけ合わせると、合計金額は67,700,000円になります。
全座席数250席を単純に割ると1席あたりの単価は270,800円になります。
飛行機の座席をすべて同一の価格にすると、エコノミークラスの料金が倍増します。

私たちが安価で飛行機を利用できるのは、ファーストクラスやビジネスクラスの方々が料金の一部を負担してくれているからなのです。
その代わりに、彼らは優先搭乗ができたり、座席が広々としていたり、豪華な食事が提供されたり、フライトアテンダントから手厚いサポートを受けることができます。

ファーストクラスの贅沢さに羨ましさを感じるかもしれませんが、それもまた、対等の上に築かれた世界のひとつなのです。

あなたの組織を振り返ってみて、平等と対等、どちらがより強調されているでしょうか?
それぞれの要素がどのように関係しているかを考えることで、より健全な組織へと発展していくことができます。
今後、どのようにして平等と対等の関係性を育んでいきたいか、改めて考えてみましょう。

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