あなたの中にある点と点を線で繋ぐ:コーチングの新たな視点

「コーチングって、ただのアドバイスをもらう場?」こんな風に考える方も少なくないでしょう。しかし、現代のビジネス界において、コーチングはただの「教える」場ではありません。では、コーチの真の役割とは?日常の問題解決に役立つコーチングの本質について、理解を深めていきましょう。クライアントが気づきを得るためのセッションの背後に隠された力、それを知ることで、あなたのビジネスや人生のステージも大きく変わるかもしれません。


皆さん、こんにちは。
Life Quest Allianceの福永です。

先日、ある企業の部長の方とコーチングセッションを行いました。
当初の目的は年末に行われる社長への企画提案のサポートでしたが、セッションを進めるうちに予想外の展開に進み、会社の問題を解決する新たな案まで浮かび上がりました。
このセッションを通じて、コーチングの新たな側面に気づかされました。


皆さんがコーチングに求めるものは何でしょうか?

日本で「コーチ」という言葉を聞くと、多くの方がスポーツの指導者を連想するかもしれません。
そのため、コーチが主導的な役割を果たし、具体的なアドバイスや指示を提供する存在と考える方も少なくありません。

しかし、ビジネスコーチングの現場ではその役割が異なります。
ビジネスコーチは基本的に、クライアントに対して直接的なアドバイスを避けます。
私たちの主な目的は、クライアントが自らの考え方や行動を客観的に捉える手助けをすることです。
質問を通じてクライアントの視野を拡げ、深い内省を促進します。
そして、クライアント自身が見逃していた視点や答えに気づくことで、課題の解決策をクライアント自らが見つけ出す手助けをするのです。
自己認識の深化を支援すれば、コーチ自身の直接的なアドバイスは必要ないのです。

一方で、単に質問をするだけの技術があれば、誰でもコーチになれると思われがちです。
確かに、コーチがクライアントの専門分野やビジネスに詳しい必要は基本的にはありません。
しかし、その知識や経験があると、クライアントとのコミュニケーションがスムーズになることも事実です。
業界固有の用語を使ったり、特定の事例について具体的な質問を投げかけたりできるからです。
ただ、たとえその知識や経験がなくても、クライアントに新しい気づきをもたらす力があるなら、それこそが真のコーチの腕前だといえます。
私自身も、日々さまざまな業界の方々とのセッションを通じて、そのスキルを磨けていることに感謝しています。

さて、そんなコーチとしての役割の中で、得た今回の新たな気づき。
それは、

「クライアントの中にある点と点を線で繋ぐこと」

私たちは、生きてきた間に膨大な知識や経験を蓄積しています。
しかし、これらの記憶は一連の流れとして脳に保存されているわけではありません。
ある研究によれば、私たちが出来事を思い返す度に、断片的な情報を組み合わせて再現していると言います。
警察が容疑者に繰り返し同じ質問をするのは、これが背景にもなっているのかもしれません。
嘘の出来事を正確に再現するのは難しいからです。

コーチとしての役割は、これら断片的なデータや記憶を探し出し、新しい視点で結びつけること。
コーチが行う質問によって、クライアントが見逃していた情報や一見無関係だと思っていた情報の関連性を捉え、新しい洞察や認識を得るサポートをすることではないかと思いました。

もちろん、これは狙ってできるわけではないでしょう。
しかし、クライアントの声をよく聴き、真の課題やニーズを掘り起こすことで、ある程度再現性高くできるのではないかと思います。


冒頭のクライアントとのセッションは、クライアントがぼんやり考えていた企画案をブラッシュアップする形で進んでいきました。
今回、セッションが進む中で明らかになった企画案の課題を話し合う中で、その課題が意外にも会社が抱えていたある問題とリンクしました。
会社の既存の問題自体が、その企画の課題の解決策となったのです。
クライアントが当初「社長への提案」として捉えていた企画は、結果として会社全体の問題をも解決する糸口になりました。

この出来事は、クライアントが常日頃から会社の動向に目を光らせていたおかげで実現できたことです。
自身の直接の関わりがない事柄にも興味を持ち、情報を収集していたからこそ、このような結果を生むアイデアが浮かんだのでしょう。
そして、このアイデアは、コーチの経験や知識からのアドバイスを超えるものでした。
これこそが、アドバイスをせずクライアントの中から答えを引き出す、真のコーチングの力だと感じました。

コーチングを体験してみたい方は、ぜひ初回の体験セッションをお試しください。

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