経験を活かす行動計画を立てる

経験を活かす行動計画を立てる

ここ数回で1年後から徐々に目標を具体化していくお話をしてきました。

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最重要目標を設定した今、後は目標達成に向けて行動するだけです。
今回は具体的な行動をどう計画していくかについて見ていきます。

現状も過去も、ただの条件

現状を基準に目標や行動を決める方は少なくありません。
「今、このような状況なのでできない」や「過去の経験や経歴がこうだから無理」と、本来やりたいことを諦めてしまうケースがあります。
確かに現状や過去は目標の達成に影響を与えますが、それらを基準に設定された目標は現状の延長線上であり、人生や事業を大きく変えるものにはなりにくいものです。
大きな変革を起こしたいと思うのであれば、達成方法がわからないような目標の方が好ましいです。

現状や過去を目標に対する足かせにすると、大きな目標は立てられません。
なので、過去は目標に向かう際の条件、現状はスタート地点と考えましょう。

もちろん、条件やスタート地点が悪ければ、目標に到達することは困難です。
しかし、目標自体を下げる理由にはなりません。
これは日々の行動計画も同じです。
現状や過去を理由に、未来に向かう行動を制限する必要はないのです。

過去の成功体験から作る行動計画

アドバイスは、その人自身の成功体験であり、そのままでは他人にとって意味がないことは以前お伝えしました。
誰かの成功体験からくるアドバイスは、その人の知識や経験と、その当時の状況で成功しただけにすぎないからです。

活きるアドバイスとは 活きるアドバイスとは:ただ伝えるだけでは自己満足にしかならない

しかし、自分のこととなれば話は別です。
状況こそ異なるかもしれませんが、知識と経験は自分のものだからです。
そこで、具体的な行動を計画していく際には、自分の過去の成功体験を分析してみましょう。

例えば、営業で新規顧客10件獲得を目標として掲げたとします。
過去に10件達成できたときの行動を振り返り、10件電話をかけたら1件取れていたとします。
その場合、100件架電すれば良いことになります。
ひと月の稼働日が20日間であれば、1日5件架電すれば良いことになります。
必要な行動を期日から逆算して1日に何をどれくらい行えば良いかを割り出し、日々の行動計画に落とし込んでいきましょう。

もちろん、状況は異なっているため、数値も多少の修正は必要でしょう。
また、日々の予定や緊急対応によって、行動計画を平準化することも難しくなります。
しかし、それでも0から手探りで行動計画を立てるより、たたき台を修正するほうが早いし楽です。
過去の成功体験を存分に使って、目標を達成に向かう行動計画を立てましょう。

必要なのは実行可能な行動計画

具体的な行動計画を立てたあと、それが現実的かどうかを確認します。
営業の例で言えば、1日5件の架電なら問題ないでしょう。
しかし、これが5件の成約となると厳しくなります。
厳しい行動計画の中で一度遅れがでると、その後はズルズル行ってしまいがちです。

このような状況を未然に防ぐためにも、以下の問いについて考えてみてください。

「この行動計画を実行する上で、障害となることはあるか?」

例えば、時間やお金などが当てはまります。
もし問題があれば、対策を考えましょう。
対策を考えても障害が残る場合は、目標に無理がある可能性があります。
仕事やプライベートを犠牲にすることは、短期間であれば可能かもしれませんが、長く続けることは良い結果を生みません。

頑張って無理な計画を立てても、行動が続かなければ意味がありません。
計画に無理が生じるようであれば、目標を見直しましょう。
もちろん、余裕で達成できてしまう場合もですよ。

今を未来の原因にする

私たちは日々決断を迫られています。
目標達成に向けて行動するのも、怠けてしまうのも、すべてその時々で意思決定をしています。

気分が乗らないときもあるでしょう。
機嫌が悪いときもあるでしょう。
しかし、そんな事は関係なく世界は回っています。
今この瞬間に何を行うかが、私たちの未来を確実に創り上げるのです。

原因と結果でいえば、今が未来の原因になります。
あなたが欲しい未来の原因となる今をどう生きるか、私たちは常に問われているのです。

行動を選択しましょう。
達成したい目標とその先にある目的のために。


私たちは分かっていてもなかなか行動できないものです。
コーチングを受けているクライアントでさえ、次のセッションが迫ってくるまで行動できない方が多くいます。
コーチングのセッションに迫られて行動することは、一見ダメなように感じてしまうかもしれません。
しかし、セッションがなければ何も進まなかったはずです。
動機はどうあれ、定期的なセッション毎に行動は積み重ねられていきます。
そして、それがクライアントを目標達成へと導くのです。

私たちは自分との約束事は反故にしがちですが、他人との約束は守ろうとします。
コーチングはクライアントの行動をコーチとの約束事にします。
叶えたい目標があるけれどなかなか進められないという場合、それを私との約束事にしてみませんか?

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