目標を確実に達成するWIGを見つける!

目標を確実に達成するWIGを見つける!

皆さんは、決めた目標をどれくらい達成できているでしょうか?

個人的に1年の目標を立てている人もいれば、仕事で3ヶ月や半年ごとの目標を立てる人もいるでしょう。
しかし、多くの方が目標を決めたとしても、中途半端か全く手を付けずに終わってしまいます。
炎のYouTube講演家の鴨頭嘉人さんが過去に行った調査では、1年間の目標を達成できなかった人は81%にも登り、44%の人は目標そのものを忘れてしまっていたそうです。

せっかく立てた目標が未達に終わってしまうと、当然人生は豊かになりません。
仕事上では昇給や昇進にも影響するでしょう。

目標を達成できない理由はいくつかありますが、その1つの原因は「目標の数が多いこと」が挙げられます。
今回は目標を絞ることで達成がしやすくなることについて見ていきます。

管制官が着陸させられるのは1度に1機だけ

スティーブン・R・コヴィー博士の『The 8th Habit』に以下の文があります。
(邦訳『第8の習慣』には見つけられませんでした)

Consider the situation of the air traffic controller. At any moment, hundreds of airplanes are in the air, and all of them are important — especially if you happen to be on one of them! But the controller cannot focus on them all at once. Her job is to land them one at a time, and to do so flawlessly. Every organization is in a similar position. Few can afford the luxury of “divided attention”; some goals simply must be landed right now.

『The 8th Habit』

航空管制官にとって、飛行中のすべての飛行機が重要だが、一度に着陸させられるのは1機だけ。
そして、それは組織も同じであると言っています。

会社や人生にとって重要なことはいくつもあります。
しかし、それらすべてに注意を向け、時間と行動を分散させていると、いつまでたっても何一つ達成しない状況が生まれやすくなります。
今すぐに達成しなければいけない目標も、その達成がどんどん先延ばしになってしまうのです。
また注意力が散漫になることで、ミスや判断を間違うことも出てくるでしょう。

目標を確実に達成するためには、本当に今すぐ達成しなければいけない目標に集中することが大切なのです。

重要な80%の結果は、20%の目標からもたらされる

ケン・ブランチャード氏の『The One Minute Manager』には以下のように書かれてあります。

The old man believes in the 80-20 goalsetting rule. That is, 80% of your really important results will come from 20% of your goals. So we only do One Minute Goal Setting on that 20%, that is, our key areas of responsibility—maybe three to six goals in all.

『The One Minute Manager』

重要な80%の結果は、20%の目標からもたらされると言います。

いわゆる20:80の法則に当てはめた言葉です。
これは単に多くの目標の中から80%の結果を導き出す20%目標を選びなさいというわけではありません。
そのように選び取った20%の目標が、本当に80%の結果を出すとは限らないからです。

そうではなく、80%の結果をもたらすような目標を立て、それに集中する必要があるのです。
このためには、何を目標とするかが重要になります。

最重要目標を1つに絞る

『第8の習慣』では、「WIG」と呼ばれる最重要目標を選ぶことが必要だと説いています。

本当に重要な目標を一つ(多くて二つ)を選ぶ。これを最重要目標(Wildly Important Goal: WIG)と名付けて、何よりも重要な目標であることをチームにはっきりと示す。

『第8の習慣』

今、あなたがいくつかの目標を掲げているとしたら、その中から最も重要な目標を1つ選んでみてください。
その目標さえ達成できれば、他は何も達成できなくても良いと思えるものを1つだけ。

もし、迷うようであれば、以下の基準で考えてみましょう。

  • 達成できたら、もっともインパクトのある目標
  • 最もチャレンジングな目標

手元にある目標を上記のマトリックスに配置した時、一番右上にあるものがWIGになります。

WIG

実際にやってみると「うへぇ~、これ大変なんだよなぁ」と思うものがWIGとして出てくるでしょう。
しかし、それだからこそ未達になりやすく、達成できれば効果は大きくなるのです。

もちろん、現実的にはWIGとして設定した目標だけを行っていれば良いわけではありません。
しかし、まずWIGに対する行動計画をしっかり練った上で、空いた時間に他の目標を行うことで、最もインパクトのあるチャレンジングな目標を達成することができるようになります。

これが、あなたに80%の重要な結果をもたらし、あなたの飛行機を無事に着陸させる秘訣になります。

すべては最重要目標の達成のために

とは言っても、あれもこれもやりたいんだ!という我儘な方もいるでしょう。
(もちろん私もです!)

その場合は、WIG以外の目標を、WIGの達成のための一つの要因と考えてみましょう。
つまり、それ以外の目標の目的をWIGにするのです。

目標・戦略・戦術に必要な目的:たどり着きたい未来に必要なこと 目標・戦略・戦術に必要な目的:たどり着きたい未来に必要なこと

例えば、「売上」「集客」「採用」「新商品開発」の目標があり、「売上」をWIGとした場合は以下のようになります。

  • 売上目標を達成するための集客目標
  • 売上目標を達成するための採用目標
  • 売上目標を達成するための新商品開発

このように、それぞれの目標の目的をWIGの達成にすることで、どの目標を進めてもWIGの達成につながります。
どうしてもあれこれやりたい人はこのように考えてみてください。


コーチングでは、短期的な目標を扱う場合もありますが、多くは長期的な目標から今何に注力すべきかを明らかにします。
毎回のセッションでその注力目標に意識を向けることで、一人では達成できないことも、予想以上の速さで達成していきます。
コーチングは、そのプロセスの中で自然とWIGを設定して注力するため、目標達成の確率が高まるのですね。
一人ではWIGの設定が難しいとお感じの場合は、ぜひコーチングを試してみてください。

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