「最良」を選び取るための分かち合い:デリゲーションのその先にあるもの

「最良」を選び取る

あなたは、自分にできる最良のことに時間を使えていますか?

私たちは毎日、人生にとって「良い」ことをしようと心がけています。
しかし、それが「最良」の選択であるかどうかまで意識する人は多くありません。
スティーブン・R・コヴィー博士は『7つの習慣』の中で、「最良」の敵は「良い」ことだと教えています。
「良い」と思うことをしているけれど、なかなか成果が現れないと感じる場合は、この罠に陥っている可能性があります。
「良い」と思うことの中から、「最良」のものを見極めて行動することが求められているのです。

しかし、私たちは常に時間に追われています。
インターネットやスマホなどの普及により、一説には現代人が1日で処理する情報量は、江戸時代の人々が1年間で得る情報量に匹敵すると言われています。
そんな忙しい日常の中で「最良」を選び、時間を費やすには、自分にしかできないことに焦点を当て、他の誰かに任せることができる事柄は積極的に任せることが不可欠です。

『7つの習慣』では仕事や権限を他人に任せることの価値について次のように述べられています。

確かな技術や知識を持っている人に仕事を任せれば、その間にあなたは自分にとってもっとも重要な活動にエネルギーを注ぐことができる。個人であれ組織であれ、デリゲーションこそが成長をもたらすと言っていい。

『7つの習慣』

得意分野は人それぞれ異なります。
同僚と仕事を上手に分け合うことで、一人ひとりが得意とする分野に集中し、より大きな成果を生み出すことが可能になります。
例えば、コミュニケーションスキルが高ければ顧客対応や営業に専念し、数字に強い人はデータ分析や経理の業務を主に手がけるといった具体的な役割分担が考えられます。

「働く」とは「傍楽1」です。
つまり、あなたの得意なことを生かして、周囲の人々の仕事を楽にすることに他なりません。
そこに立場や役職は関係ありません。
上司も部下も、同僚も互いに仕事を委ね合い、受け入れ合うことで、助け合いの精神を実践できます。

得意なことに専念できる環境は、効率的な仕事をもたらし、結果としてこれまで以上に多くの仕事を成し遂げることが可能になります。
さらに、本来果たすべき職務にも集中できる時間が確保できるようになるでしょう。
それは、あなた自身の成長や成果につながるだけでなく、あなたにできる周囲への貢献となります。
それが、あなたにとっての「最良」な仕事となります。


自分にとっての「最良」の仕事を見極めるには、人生、仕事、そして自らの役割において、何を重要視するかを理解することが不可欠です。
この選択と行動には、高い主体性が求められます。
『7つの習慣』では、このプロセスを三つの習慣を通して体系的に学ぶことができます。
第1の習慣で主体性を養い、第2の習慣で価値観を明確にし、第3の習慣で優先順位を設定して人生を管理します。

仕事や人生が行き詰っていると感じるなら、『7つの習慣』の学びを検討してみてください。
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  1. 傍楽(はたらく):「傍を楽にする」から、周囲の人達を楽にすること。 ↩︎

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