あの人は変わらないことを前提にしたコミュニケーション：自立が導く家庭問題の解消

誰もが時には家族との関係や日常生活で困難に直面します。子どもの引きこもり、価値観の不一致、育児の悩み、家族間のコミュニケーション不全…これらは一体どこから来るのでしょうか？もし、解決策を探しているなら、ある考え方の変化が一つの鍵となるかもしれません。それは、「依存」から「自立」へのパラダイムシフトです。

皆さん、こんにちは。
Life Quest Allianceの福永です。

先週、息子の修学旅行に合わせて、私と妻は結婚20周年のディナーをしました。
普段は訪れないちょっと高級なフレンチレストランで、日曜日の夜だったために貸切状態でした。
ピアノの生演奏を背景に、美味しい料理を楽しむ時間は何とも贅沢なものでした。

私たちは20年間結婚生活を続けてきていますが、ほとんど喧嘩をすることもなく、思春期の息子を含めて家族が良好な関係を保っているのは、相互にリスペクトしているからだと思っています。
一方で、７つの習慣・実践会を開催していると、参加された方々には家庭の問題を扱う方も少なくありません。

離婚を考えている
子どもが引きこもっている
家族と価値観が合わない
家族とコミュニケーションが成立しない
子育てに悩んでいる
家族からの暴力に苦しんでいる

など、様々な問題を抱えている方がいらっしゃいます。

これらの問題の根源は、コミュニケーションの欠如、仕事のストレス、お酒やギャンブルなどの依存症、精神的な問題など、多岐にわたります。
そのため、こうすれば問題が解消するといった、一筋縄ではいかない複雑さを持っています。
特に深刻な状況の場合には、専門家などに相談することを強くお勧めします。

特効薬ではありませんが、７つの習慣・実践会に参加された方々の中には、家庭の問題を解決された方が少なからずいます。
もちろん、『７つの習慣』は魔法の杖ではないため、実践会に参加した翌日から全てが一変するわけではありません。
しかし、実践会を１回１回積み重ね、日々の実践を深めていくと、家庭内の状況が徐々に変化し始めるという話をよく伺います。
「家族関係が改善した」、「引きこもりの子どもが社会に出て活動を始めた」など、家庭内の変化を実感されています。

『７つの習慣』には「成長の連続体」という図があり、その中には「依存」と「自立」のパラダイムが描かれています。

「依存」は「あなた」を中心に据えたパラダイムです。

「あなたが悪い」
「あなたにやってほしい」
「あなたが変わってほしい」
「私の人生が悪いのはあなたのせいだ」

依存のパラダイムにいる人は、自分の人生を他人に依存しています。
しかし、他人を変えることはできず、また思い通りに動かすこともできません。
その結果、理想と現実のギャップに悩むことになります。

一方、「自立」のパラダイムは「私」を中心に据えます。

「私はできる」
「私は自分で結果を出す」
「私が選択する」
「私は変われる」

自立のパラダイムにいる人は、自分の人生を自分自身がコントロールするという姿勢を持ち、自分にできることを探して行動します。
それは決して簡単なことではありません。
自立のパラダイムに立つことで、他人を変えられるわけでもありませんし、最初のうちは相当の努力が必要となるでしょう。
しかし、自分の人生の舵を自分で握ることで、理想と現実のギャップを埋める行動をとることができるようになります。
その過程で苦しむこともあるでしょうが、その苦しみを乗り越える行動をとることができるのです。

７つの習慣・実践会では、第５回まで『７つの習慣』の私的成功に焦点を当てます。
家庭の問題を解消された方々は、この私的成功に至る道のりで、自分が日々できることを積み重ねてきたのではないかと思います。

私たちの７つの習慣・実践会は、全12回のコースが長いと感じる方、あるいはハードルが高いと感じる方でも気軽に始められるように、私的成功の部分に絞った「７つの習慣・実践会プラクティショナー」コースをご用意しています。
７つの習慣・実践会は特効薬ではありませんが、何か困っていることがある方は、自身の問題に向き合い、解決策を模索する一助となるかもしれません。