対立を生む崇高な理想|相手の正義を理解するという選択

対立を生む崇高な理想|相手の正義を理解するという選択

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おはようございます。Life Quest Allianceの福永です。

日曜劇場『19番目のカルテ』をご覧になりましたか?
コーチングの視点で毎週面白く観ていましたが、サクッと終わってしまって残念に思う今日この頃です。
ドラマの中では人間を診る医療を掲げる院長と、経営効率を重視する外科部長との対立も描かれました。
現代社会の至るところに存在する理想と現実のぶつかり合いは難しい課題でもあります。

理想を掲げるという点で、あるセミナーに参加したときのことを思い出します。
セミナーの内容はとても興味深く聞けましたが、終わった後にどこかしっくりこない違和感が残っていたのです。

対立を生む崇高な理想|相手の正義を理解するという選択

その講師は非常に高い理想を掲げていました。
内容も共感できるものです。

しかし、終わった後の違和感は何かとその原因を掘り下げていくうちに、講師が自分の理想に反した利益偏重型のビジネスモデルを「悪」として痛烈に批判していたことに思い至りました。

別のセミナーで「正義の反対は悪ではなく、別の正義である」という言葉を聞いたことがあります。
講師にとっての正義がある一方で、利益を追いかける経営者たちにもまた、それぞれの正義があります。

心理学NLPには「人はその時々で最善を尽くしている」という前提があります。
個々の考え方や行動は、その人の置かれた環境や立場、経験や知識の中で最善なことがなされており、それぞれが持つ正しさもまた同じではありません。

その中で、どんなに崇高な理想も「自分は正しい、相手は間違っている」と謳った時点で、正しさの押し付けになってはいないだろうかと思うのです。
もちろんその意味で、この考え方自体も私の考える正しさの押しつけなのですが。

※『19番目のカルテ』の院長は理想を押し付けてはいません。念の為


倫理的、道徳的にどれが正しいかはさておき、もっとも多くの人に支持された価値観が、その時代の正しさになってきたのが歴史の流れです。
産業革命以降、資本主義の全盛期おいて、利益追求は正しいことだったかもしれません。
しかし、今その価値観が再び揺れ動いています。
それでも、新しい理想を掲げてただ旧来の考え方を否定したところで、そこには対立しか生まれません。

だからこそ、『7つの習慣』では、自分の意見でも相手の意見でもない「第3の案」を探すことが重要だと説かれているのです。
そして、第3の案を見つけるには、相手をまず理解することが必要です。
7つの習慣の第5の習慣は「まず理解に徹し、そして理解される」です。
相手を理解することが先で、自分を理解してもらうことは後になります。

なぜ、「まず理解され、そして理解に徹する」では駄目なのでしょうか?
それは「まず黙って私の話を聴いてくれ」では、意見の異なる相手は心を閉ざしてしまうかもしれませんし、何よりそれこそが正しさの押し付けになるからです。

一方で、相手の話を聴くことは自分の意志があれば可能なことです。
人は「自分の話が聴いてもらえた」と感じたとき、自然と「相手の話も聴いてみよう」と思う心理学で言う返報性を持っています。
だからこそ、まずは自分がコントロールできる「相手の話を聴く」ことから始める必要があるのです。

想いが強いければ強いほど、真逆の考えを持っている人たちとの折り合いは付きづらいものです。
仮想敵を設定することは、賛同者を手っ取り早く集める方法ではあります。
しかし、対立構造の上に成り立った関係性は、決して健全なものとは言えないでしょう。
この世界から戦争が無くならないように、自分の正しさを押し付けているだけでは、永続的な関係性は生まれません。

『19番目のカルテ』のテーマは総合診療医でした。
「あなたの話を聴かせてください」というフレーズが象徴するように、総合診療医は患者の話を時には何時間もかけて聴くようです。
患者の顔も見ず、パソコンをいじりながら「風邪ですね」と言う医者とは異なります。(偏見すいません!)

あなたも自分の正しさを誰かに押し付けてしまっていると思うことがあれば、ぜひその人の話をまずは聴いてみてはいかがでしょうか。
真の対話はそこから生まれると、私は思っています。

それでは皆さん、今週もよい一週間をお過ごしください。


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