あなたは思いついたアイデアを実行していますか?
世の中、頭の良い人はたくさんいます。
アイデアを思い付く人もたくさんいます。
0から1を生み出せる人というのは、いつの時代も重宝されますよね。
私は0から1を生み出すよりも、1を育てていく方が得意なので、アイデアを思いつく人を尊敬します。
そんな私でも、たまには良いアイデアを思い付きます。
「これはいいアイデアだな」とか、「こうしたら上手く行きそうだ」とか。
しかし、それらを実際に実行に移しているかと問われると、必ずしもそうではありません。
前回、月末にありたい目標を予め書く「予記」についてお話をしました。
行動を生み出す「予記」と「予悔」:誠実さを育む月間目標の立て方これはスティーブン・R・コヴィー博士の『7つの習慣』で言う「第一の創造」にあたります。
しかし、予記を書いたからといって、それが勝手に実現されるわけではありません。
目標に応じた様々なことにアンテナが立つため、目標達成に関係のあることに気づいたり、機会が訪れることはあります。
それでも、何かを期待してただ待つことは主体的とは言えず、予記が実現する可能性も高くありません。
第一の創造は「知的創造」であり、それを現実にするためには「第二の創造」が必要です。
予記を現実にするための行動を積極的に取る必要はあるのです。
アイデアも同じで、ただ思いついただけでは実現されません。
思いついたアイデアを実行に移すことが大切です。
もちろん、思いついたアイデアすべてがうまく行くことはないでしょう。
しかし、やってみたからこそわかることは多いものです。
実行して得られたフィードバックを元にアイデアを育てていくことで、少しずつ実現に近づいていくのです。
では、思いついたアイデアをどのように行動につなげれば良いでしょうか。
ここでは3つの方法をご紹介します。
- アイデアを実行した先の未来を思い描く
- 尊敬する人の意見を聴き改良する
- 最も簡単で失敗しない小さな一歩を踏み出す
1. アイデアを実行した先の未来を思い描く
思いついたアイデアを実行し、うまく行ったその先に、どんな未来が待っているかイメージしてみましょう。
「それはいつ、どこで、周りには誰がいますか?」
「周囲からどんな言葉をもらっているでしょうか?」
ここでは良い結果ばかりでなく、悪いこともあるかもしれません。
その場合、アイデア自体、もしくは実行する際の何を修正するかを考え、しっくりくる未来がイメージできるまで改良しましょう。
2. 尊敬する人の意見を聴き改良する
尊敬する人は面識がなくても故人でも物語のキャラクターでも良いです。
ここでは「あなた」と「尊敬する人」の2つのポジションを使いますので、前に一歩動けるスペースに立ってください。
(1) 「あなた」の位置から、目の前に尊敬する人をイメージします。
その人の立ち居振る舞いや、話し方、声のトーンなどをイメージしましょう。
(実際にそうかは関係なく、あなたのイメージで良いです)
(2) 「尊敬する人」の立ち位置に移動し、「あなた」の位置を見ます。
(3) 目の前にいるあなたをイメージしながら、尊敬する人になりきってアドバイスを与えてみましょう。
「尊敬する人はどんなアドバイスをするでしょうか?」
「尊敬する人ならどんな行動をするでしょうか?」
(4) 「あなた」の位置に戻り、尊敬する人からのアドバイスを受け取り、必要であればアイデアをブラッシュアップしましょう。
3. 最も簡単で失敗しない小さな一歩を踏み出す
そのアイデアを実行するにあたり、最初に行うことは何でしょうか?
ここでは、絶対に失敗しない小さな行動を決めます。
急な予定が入っても、熱が出ても、絶対にやりきれるものを選びましょう。
物事は動き出す時が一番エネルギーを必要としますが、一度動いてしまえば慣性の法則が働き楽になります。
アイデアが実行に移されない原因に「時間がない」や「大変そう」といった言い訳も含まれます。
小さな一歩、そして絶対に失敗しない一歩を決めることで、まず動き出すことができます。
そしてそれを3日以内の日付を切って実行しましょう。
「アイデアは実行しなければ、思いつかなかったのと同じ」と言われます。
あなたの中から生まれたアイデアを無かったことにしないように、そのアイデアであなたの人生がもっと豊かになるように、思いついたアイデアを活かしてみましょう。
行動することで、何かしらの変化は起きます。
その変化が、また次の変化を生みます。
「これやってみよう」と思ったことを、まず小さく始めてみましょう。
とは言え、私も含めて多くの方が0から1のアイデアなんて浮かばないというのが現実だと思います。
その場合に、神田昌典氏が考案した創造的解決手法「フューチャーマッピング」が役に立ちます。
誰かの120% Happyになる物語を描くことから、あなたの現実に影響を与える目標と行動計画を導き出します。
ただ、目標を設定しても行動できなければ「思いつかなかったと同じ」ということは、もうすでに皆さんご理解いただけているでしょう。
「第1の創造から始まるコーチング」では、フューチャーマッピングで目標と行動計画を作り、それに続くコーチングでクライアントの行動を後押しします。
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