おはようございます。Life Quest Allianceの福永です。
「コーチをつけて4年になるけど、いまだに人間関係の悩みが尽きない」
先日、ある中小企業の社長からそう打ち明けられたとき、私はコーチングの本質について、改めて考えさせられました。
その社長には既にコーチがついており、定期的にセッションも続けています。
コーチングに一定の効果を感じている一方で、人間関係の悩みを抱え続ける社長。
話を聞いていくうちに、ある事実がわかりました。
そのコーチは仕事関係の人物だったのです。
近すぎる関係が悩みを長引かせる|本当に効果的なコーチングとは
コーチングとは、クライアントの内省を促し、クライアント自らが気づきを得て行動を変えていくものです。
気づきは人から与えられるものではなく、自分の内側から生まれるもの。
だからこそ、コーチの役割は指示や助言ではなく、問いかけと傾聴によって、思考の深掘りを助けることにあります。
しかし、関係性が近ければ近いほど、「なんとかしてあげたい」という気持ちが先行してしまいます。
子どもが困っていれば、親はつい手を出したくなるように、部下が仕事でつまずいていれば、数字に責任を持つ上司はつい答えを与えたくなる。
また、たとえ口に出さなくとも、「この問題は本人の自業自得では?」という先入観が心のどこかにあれば、その無意識のフィルターが対話に滲み出てしまいます。
これでは、内省のプロセスに必要な「安全な対話空間」は成立しません。
だからこそ、基本的にコーチングは直接利害関係のない第三者が担うのが良いとされています。
ところが、この社長の場合、それだけではありませんでした。
むしろ本質的な問題は、「仕事関係の相手だから、本音が言えない」という点にあったのです。
「誰かに話すことで頭の中が整理される」
これは確かに、会話の効用の一つです。
しかし、自己開示ができなければ、コーチングが目的とする内省は生まれません。
内省がなければ気づきも起こらず、行動も変わらない。
結局、同じ悩みが堂々巡りしてしまうことになります。
例えば、コーチが上司であれば、「弱音を吐けば評価に響くかもしれない」と感じるかもしれません。
取引先の人であれば、「社内事情を話すことで今後の取引に悪影響があるかもしれない」と考えるのも自然です。
また、親であれば、「そんなことより勉強しなさい」と一蹴されるかもしれません。
このようなメンタルブロックを抱えたままでは、クライアントは本音を語ることができず、コーチングの効果は半減します。
コーチングが単なる「対話」で終わってしまう原因は、ここにもあったのです。
昨今、中小企業でもコーチングが導入され始め、「コーチング的コミュニケーション」も注目されています。
これは社内のコミュニケーション改善という意味では非常に意義があります。
しかし、「変革を伴う成長」を本当に望むのであれば、やはり外部のプロコーチに頼ることが最も効果的です。
少なくとも、業務や評価と切り離された「安心して話せる関係性」を持つ相手であることが必要不可欠です。
社内にコーチング専門の部隊を設け、彼らを評価ラインから切り離すという方法も良いでしょう。
これはある程度の組織規模が必要となるかもしれませんが、長期的には非常に大きなリターンをもたらすでしょう。
誰しも悩みを抱えています。
しかし、話せる相手がいなければ、それはやがて行動を制限する要因となってしまいがちです。
もし、あなたが今「誰かに相談したいこと」があるのなら、まずは安心して自己開示できる関係を築ける相手を探してみてください。
あなたの本音に耳を傾けてくれる人が、あなたの次の一歩を支えてくれるはずです。
それでは皆さん、今週もよい一週間をお過ごしください。
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