「時間の破産」を防ぐ|経営者に必要な「時間のリテラシー」

「時間の破産」を防ぐ|経営者に必要な「時間のリテラシー」

タレントダイナミクス基礎研修

おはようございます。Life Quest Allianceの福永です。

先日、7つの習慣(R)実践会で第3の習慣「最優先事項を優先する」の回を実施しました。
この第3の習慣は、私の人生を変えてくれた習慣です。
7つある習慣の中で、自分の経験や深い実践からくる知見を一番参加者の方にお伝えできる回です。

あなたは日々時間に追われていますでしょうか?

売上目標の達成、部下の育成、採用難への対応。
経営者や管理職の皆様が背負う荷物は、年々重くなる一方です。
上司からは数字を詰められ、部下からは不満をぶつけられる。
板挟みの毎日の中で「自分の時間」などどこにもない。
かつての私も、全く同じ状況にいました。

楽天にいた頃は、エンジニアリーダーや部長として、楽天市場という巨大なシステムの開発・運用に明け暮れてきました。
当時は、平日は深夜まで働き、土日もトラブル対応や遅れた作業を取り戻すためにPCに向かうのが当たり前。
それが「責任感」だと思い込んでいたのです。
しかし、『7つの習慣』を愚直に実践したことで、私はその状況から脱することができました。

どれほど忙しくても、定時に仕事を終わらせ、さらに自分の将来に向けた学びの時間を生み出すことは可能です。
それも、精神論ではなく「仕組み」と「リテラシー」の問題として。
今回はそんなお話です。

「時間の破産」を防ぐ|経営者に必要な「時間のリテラシー」

「Time is money(時は金なり)」という言葉があるように、時間とお金はよく対比されます。

突然、宝くじで数億円を手にした人の多くが数年で破産するという話を聞いたことはあるでしょうか。
彼らはお金を稼ぐ力や守る力、つまり「マネーリテラシー」がないまま、自分の器以上の大金を手にしてしまったため、破産してしまうと言われます。

時間も全く同じです。
もし明日から急に1日の業務が3時間減ったとして、その3時間を自分の成長や長期的な売上を作るために使えるでしょうか。
もし、なんとなくSNSを見たり、急ぎではないメールの返信などで埋めてしまったりするなら、それは「時間のリテラシー」が欠如している証拠です。

私たちはお金の無駄遣いのインパクトは大きく感じますが、時間はさほどでもありません。
しかし、時間の無駄遣いはお金以上のインパクトを私たちの人生にもたらします。

そして、時間のリテラシーは、何も空いた時間をどう使うかに限りません。
多くの経営者や管理職は日々「部下のミスによる火消し」や「突発的な会議」に追われています。
これらは「時間管理のマトリックス」における第I領域と第III領域「緊急事項」に当たります。

時間管理のマトリックス

これらの緊急事項は「部下が自分で判断できる仕組み」や「ミスが起きないチェック体制」を事前に作っておけば、将来的に消せるはずの時間です。
私は、これらの作業を一つひとつ「誰でも同じクオリティでできる手順」に落とし込み、メンバーに移譲していきました。
また、人の判断を介さなくてよいものは自動化していきました。
その結果、私の仕事は定時に終わり、空いた時間でコーチングや心理学、経営を学ぶ余裕が生まれ、現在の独立へと繋がったのです。

では、どうすれば時間のリテラシーを高められるのでしょうか。
鍵を握るのは第2の習慣「終わりを思い描いてから始める」との連動です。
あなたが大切にしていることに時間を使う。
目標を定め、そのための時間を確保し、実行する。
これを実践することで、時間のリテラシーが高まります。

しかし、いきなり「あなたの人生の目的は?」と問われても、即答できる人は少ないでしょう。
壮大な人生設計を描こうとして挫折する人は多くいます。
もし、「人生の目的なんてすぐには思いつかないよ」ということであれば、もっとハードルを下げてみましょう。

まずは「1日の終わり」を思い描くことから始めます。
朝、仕事を始める前に自分に問いかけてみてください。
「今日という日が終わったとき、何が達成できていれば、自分を褒めてあげられるだろうか?」と。
その達成項目が、あなたの今日の「最優先事項」です。

もし1日で考えるのも難しければ、さらに細分化しましょう。

  • 今から着手する、この資料作成。何時までに、どのレベルの完成度を目指すのか?
  • 午後から始まるこの会議。終わった後に、参加者がどのような状態で、何が決まっていれば「成功」と言えるのか?

このように、これから起こる数十分、数時間の「理想の着地」を事前に定義するのです。

これは「メンタル・リハーサル」と呼ばれます。
終わり(ゴール)が決まれば、そこに至る最短ルートが見えてきます。
逆に終わりが決まっていない仕事は、どれだけ時間をかけても「なんとなく終わった気分」になるだけで、生産性は上がりません。

そして、短期間の設定に慣れたら、1週間後、1ヶ月後、1年後と、終わりを思い描く期間を伸ばしていけば、最終的に人生の終わりを思い描けるようになります。

第3の習慣は時間管理の習慣と思われがちですが、自分の人生を管理する習慣です。
他人の期待や突発的なトラブルに振り回されるのではなく、自分で描いた「終わり」に向かって時間を投資する。
この小さな積み重ねが、あなたの会社を、そしてあなたの人生を大きく変える原動力になります。

それでは皆さん、今週もよい一週間をお過ごしください。


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