通じなかった指示がスッと伝わる、部下の特性を活かすマネジメント術

通じなかった指示がスッと伝わる、部下の特性を活かすマネジメント術

楽天で学んだ会社を急成長させるPDCA-S

おはようございます。Life Quest Allianceの福永です。

「何度言っても動かない」
「指示が伝わらない」

マネジメントの現場でよく聞く悩みです。
上司としての言葉がけが空回りし、部下のモチベーションも上がらない。
そんなとき、原因は部下のやる気の欠如ではなく、「その人に合った伝え方ができていない」ことにあるかもしれません。

通じなかった指示がスッと伝わる、部下の特性を活かすマネジメント術

先日、東京で開催された「ウェルスダイナミクスFESTA」に参加しました。
∞プチプチ(ムゲンプチプチ)を開発した高橋晋平さんや、ロバート・キヨサキ、アンソニー・ロビンズなど名だたる成功者を生み出したMoney&Youプログラムのインストラクターであるケリー・ズリア氏の講演などがありました。

その中で特に印象的だったのが、ウェルスダイナミクスの“周波数”ごとにパネリストを集めたパネルディスカッションです。
普段意識することの少ない「人の違い」が見事に浮き彫りになっていました。

ウェルスダイナミクスとは、個々人の才能を明確にして、それぞれが目指している目的地まで最短で到達できるようになるツールで、簡単に言うとタイプ診断の類です。
人は「ダイナモ」「ブレイズ」「テンポ」「スチール」の4つの“周波数”に大きく分類され、それぞれに思考や行動の傾向があります。

ウェルススクエア
ウェルスダイナミクスとは? | ウェルスダイナミクス|一般社団法人 日本適性力学協会公式サイト

例えば、街中で困っている人を見たときの反応は、以下のような感じで異なります。

  • ダイナモ:自分の思考に集中しているため、そもそも気づかない。
  • ブレイズ:困っている人にすぐ声をかけ、周囲を巻き込んで助けようとする。
  • テンポ:状況を察知し、自然に手を差し伸べる。
  • スチール:他に対応する人がいるか、様子を見る。

どれが正解というわけではありません。
スチールタイプは一見冷たいように見えるかもしれませんが、全体を客観的に見る力は、プロジェクト管理など状況が変われば、他のタイプにはない重要な資質になります。

このような特性は、生まれ持った気質に基づくものであり、変えるものではなく“活かす”ものです。
だからこそ、経営者やマネージャーには、部下がどの周波数タイプに属するのかを知ることが非常に重要です。
それができれば、部下の自然な行動スタイルを尊重し、無理なく力を発揮できる環境をつくることができます。

加えて、部下とのコミュニケーションにおいて有効なのが「LABプロファイル」という手法です。

これは、人がどのような言葉に反応するかを見極め、相手の“心に響く”言葉を選ぶためのツールです。
例えば、人には「目的志向型」と「問題回避型」という傾向があり、同じ指示でも響く言い方が変わります。

例として、「3コール以内に電話を取ってほしい」と部下に伝えたい場合、

  • 目的志向型には「お客様の満足度向上のために、3コール以内に電話を取りましょう」
  • 問題回避型には「お客様をお待たせしないように、3コール以内に電話を取りましょう」

と伝えることで、部下に取ってほしい行動を自然と促すことができます。
実際、あなたもどちらの言い回しに納得感を持つか、心の中で違いを感じたのではないでしょうか。

このように、人にはそれぞれの特性があり、それに合った言葉を使うことで、驚くほどスムーズに指示が通るようになります。
部下のパフォーマンスが上がらない、指示に従ってくれない、そんな悩みがある場合、その原因は部下ではなく「伝え方」にあるのかもしれません。
他人と過去は変えられませんが、自分の伝え方は今すぐ変えることができ、それによって未来も変えることができます。

部下が自然と動くようになるマネジメント、その第一歩は、「違いを知る」ことから始まります。
あなたは今日、誰の特性を探求してみますか?

それでは皆さん、今週もよい一週間をお過ごしください。


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