皆さん、GWはいかがお過ごしでしょうか。
私は「うごくゴッホのせかい」展を観に行きました。
ゴッホの絵をデジタルアートにして動きを付けた展示会で、普段目にする名画が動くことでまた違った印象を与えてくれます。
小学生以下は無料ということで、休日には1日1,000人を越える来場者になるほど盛況なようです。
お近くに住んでいる方は、行かれてみてはいかがでしょうか。
成功を支える無数の力
ゴッホは死してなお影響力を残した人物の一人ですね。
ウェルスダイナミクスではこのような人たちをレジェンドとして最高位のレベルに置きます。
このような人たちは数限られていますが、レジェンドがレジェンドたるには、それを支える数多くの人たちの存在があったはずです。
ビジネスの現場でも、私たちはしばしば見える成果だけに目を奪われがちです。
成功した経営者やプロジェクトのリーダーが評価され、スポットライトを浴びるのは当然のことです。
しかし、その成果の裏側には、日々現場で汗を流し、地道に努力を重ねたメンバーの存在があります。
にもかかわらず、そうした貢献はしばしば見過ごされてしまいます。
たとえば、スティーブ・ジョブズはiPhoneをはじめとする革新的な製品を生み出した人物として、今でも世の中に影響力を残しています。
しかし、彼一人でそれらの製品を作り上げたわけではありません。
何百というデザイン案を練り上げた人々、コードを書いたエンジニア、部品を開発・共有した技術者たちなど、数え切れない多くの人たちの働きがあり、はじめて革新的な製品が形になったのです。
もちろん、起点となるアイデアを出し、デザイン案を選定し、方向を示し、社会を変える製品に昇華させたジョブズの功績は、今なお語り継がれるに値します。
しかし、その成果を影で支えた何万人もの人たちの存在も、決して忘れてはいけません。
同様に、ある社内プロジェクトを成功に導き、役員に昇進した社員がいたとします。
その社員が多くの人やモノを動かし、リーダーシップを発揮して会社の利益に貢献したことは間違いなく評価に値します。
しかし、その成果は、彼の指示に従い、日々の業務を粘り強く遂行してくれた多くの社員がいたからこそ、得られたものでもあります。
もちろん、責任範囲や業務の内容によって評価に差が出るのは当然です。
それでも、成功の瞬間を共に喜び、チームで分かち合うことは、次の成果への強力な土台となるはずです。
リーダーが感謝の言葉をかけるだけでも、メンバーのモチベーションは大きく変わります。
そして、それが自律的に動ける組織を生み出していくのです。
リーダーが真にリーダーとして機能するためには、「自分一人ではできないことがある」という限界を理解する必要があります。
そしてその限界を補い、組織として成果を出すためには、メンバーへの「信頼」と「感謝」が不可欠です。
感謝は、心の中だけで思っていても伝わりません。
言葉にし、行動にしてこそ、相手の心に届きます。
楽天賞のように、社員の貢献を讃える仕組みを持つ企業も増えています。
必ずしも高価な報酬を用意する必要はありません。
全員の前で、その人の働きを認め、感謝を伝える。
それだけでも十分です。
この積み重ねが、「この人のために頑張りたい」という想いを育み、チームに一体感とエネルギーをもたらします。
リーダーの仕事は、光を独占することではありません。
その光をメンバーに分け与え、彼らを照らすことです。
照らされたメンバーが自信を持ち、自らの判断で動けるようになったとき、リーダーとしての本当の成果が生まれます。
今、あなたは誰に支えられていますか?
ぜひ、その方たちに感謝の気持ちを伝えてみてください。
それでは皆さん、今週もよい一週間をお過ごしください。
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