AIの時代に再び求められるリーダーシップ

月曜朝会

あなたは日頃AIをどれくらい利用していますか?
バリバリ使っている人もいれば、全く使っていない人もいるでしょう。
AIは日々進化しており、そのスピードも早いため、少しでも触れておくことをお勧めします。

先日、AIの専門家の方のお話を聞く機会がありました。
その中で、AIを使うことと人間の部下に指示することが近づいているなと感じました。

AIの時代に再び求められるリーダーシップ

生成AIの世界では「プロンプトが命」と言われてきました。
しかし近年、GPT-4をはじめとした生成AIの能力が向上し、抽象的な指示を出しても、ある程度は的確なアウトプットを得られるようになってきています。

その専門家によると、GPT-4に対してはまだその道のプロの方が知見を持っている部分があるため、細かいプロンプトを作り込む必要はある。
しかし、月200ドル程度かかる高機能な「o1 pro」クラスの推論能力になると、自分自身を上回る思考力を感じるため、抽象的な指示でも十分に成果が得られる。
もはや人間に求められることは、いずれのケースにしても、最終的にアウトプットのチェックや、それを元にした意思決定、そして結果の責任を負うことになっているのだと。

AIは良くも悪くも与えられた指示や条件に忠実に従います。
つまり、使う側の指示が悪いと、それに合わせた回答を生成してしまうのです。
実際、「AIは使えない」と嘆く声を耳にすることもありますが、それは生成AIの能力を十分に引き出す適切なプロンプトを用意できていない場合が少なくありません。
ここで言う適切なプロンプトとは、細かく具体的な指示を出すことではなく、どれくらいの指示を出せばAIの能力を最大限に引き出せるのかを見極めたプロンプトです。
細かすぎても抽象的すぎても駄目なのです。

考えてみれば、これは部下への指示出しにも通じる話かもしれません。
優秀なシニアメンバーは、ある程度大枠だけを伝えれば、自分の経験やスキルを最大限に発揮して成果を出してくれます。
一方で、入社して間もないジュニアメンバーには、タスクの進め方からコミュニケーションの取り方までサポートを手厚く行う必要があります。
相手の能力を見極めて、どこまで具体的な指示をするかを決め、部下の能力を最大限活かすことがリーダーには求められます。
そして、最終的に納品された成果物を確認し、責任を取るのも同じです。

とすると、個々人がAIを活用していくことが求められる時代では、部下を持たない人でもAIの能力を推し量り、正しい指示を出し、結果を確認して次のステップにつなげるリーダーシップ能力が求められるということです。
もし、部下を持っていないからと「自分にはリーダーシップなんて不要だ」と考えて何も学ばなければ、もはやAIにすら適当にあしらわれ、満足のいくアウトプットを得ることができなくなってしまうでしょう。
最先端の技術を学ぶのと同時に、私たちは自分自身の人格やコミュニケーション能力、リーダーとしてのスキルを磨くことが再び求められているのです。

生成AIが誕生した頃は、仕事の多くをAIに任せられると言われていましたが、AIがより人間に近い能力を持つに連れ、そう単純な話ではなくなってきています。
どんなに時代が変わろうとも、土台となる人格を私たちは磨き続ける必要がありそうですね。

私はスティーブン・R・コヴィー博士の『7つの習慣』に出会い、人格を学ぶ大切さを覚えました。
この本を深く学ぶ機会を得ていなかったら、今も会社員として忙しく働いていたことでしょう。
名実ともに人生を変えてくれた一冊になりました。

しかし、『7つの習慣』は一人では読みづらく理解もしがたい本でもあります。
私も仲間と一緒に『7つの習慣』を7つの習慣(R)実践会で学びました。
もし、一人では読みきれないなら、気の合う仲間と7つの習慣(R)実践会に参加してみてください。
来るべきAI時代全盛に向けて、今から準備をしてみてはいかがでしょうか。

それでは皆さん、今週もよい一週間をお過ごしください。


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