私のNLP遍歴|どの順番でNLPを学び、コーチとして活躍しているのか

NLP遍歴

以前、なぜNLPコーチになったのか、NLPコーチングって何なのかについてお話しました。

NLPとコーチング

今回は、私がNLPをどう学んできたのかについて、その歴史をイラスト入りでお話します。

NLPを学ぶきっかけは上記の記事に書きましたので、ご興味があればそちらもご参照ください。

NLP体験講座に参加した後、実はすぐにNLPを学んだわけではありませんでした。
たぶん3ヶ月くらい経った後だったんじゃないかと思います。
本当にこれでいいのかな?という思いと、講座の金額もそこそこなので迷いがあったのです。
それでも他にコミュニケーション向上に良さそうなものも当時は見つからなかったので、最終的に受けてみるかとなりました。

NLPプラクティショナー

NLPの最初の一歩はNLPプラクティショナーです。
NLPの学びのステップはこちらの記事の中程に記載されています。

NLPとは? – NLP-JAPAN ラーニング・センター 公式サイト・神経言語 プログラミング (nlpjapan.co.jp)

NLPプラクティショナーは「NLPの基本」を理解し、「NLPを自分のために使う」ことを目的としていました。
(今もそうだと思うのですが、念の為受講当時はという意味で過去形に)

この10日間で基本的なNLPのワークは教えてもらえます。
NLPを一躍有名にしたフォビア(トラウマや恐怖症の解消)ワークも扱います。

他にも、今でもコーチングで使うワークや知識もたくさん学びました。
このコースで世界の見方が確実に変わりました。
自分が何を考えていて、どう見ているのかに気付けるようになりましたし、それを否定せずに受け入れられるようにもなりました。

この点で、NLPは『7つの習慣』との親和性が強いなと思いました。
『7つの習慣』の学びがNLPでの実践を通して自分に融合されていく感じです。
NLPを学ぶ前に『7つの習慣』のベースがあったことは良かったと思います。
また、NLP仲間に7つの習慣(R)実践会を開催したことがありましたが、そちらも好評でしたので、NLPを学ばれている方は是非7つの習慣(R)実践会に参加してみると良いと思います。

プラクティショナーは2日間のNLPハイパーコミュニケーションセミナーと8日間の本講座に分かれています。

正直、コミュニケーションだけを考えるとNLPハイパーコミュニケーションセミナーだけでも効果はあると思います。
2日間みっちり学んで、それでもコミュニケーションを取るって難しいよねということが体感できる作りになっており、コミュニケーションに対する考え方が変わります。
将来社員を雇うようなことがあれば、2日間講座は必須研修にしようと思っています。
10日間も時間が取れないという方や、金額的にちょっとという方は、こちらだけでも受けてみることをオススメします。
とりあえず2日間受けてから、やっぱり10日間やってみるといった受け方もできますので。

Dynamic Spin Release

NLPプラクティショナーの次に学んだのがダイナミック・スピン・リリース、通称DSRと呼ばれるワークです。
こちらはプラクティショナーなどとは違い、DSRという技法のみを深く探求していく講座になっています。

DSRは身体の痛みやアレルギー、ネガティブな信念などを10分ほどのワークで消し去ってしまう技法です。
「疑いあれば、回転させよ」という合言葉で、とりあえずDSRやってみようよ、ダメでも無駄になるのは10分だけだからと、その気軽さが好評のワークになっています。

開発者のTim Hallbom先生とKris Hallbom先生は、世の中のすべてのものは回転しているということ、その回転にはポジティブな方向とネガティブな方向があることに気づかれました。
プロフェッショナルコーチであり、世界的なNLP開発者でもある二人は、コーチングセッションの中で回転を利用したワークを重ねることで確信を持ち、NLPのワークとしてまとめあげられました。

なぜ、このDSRを受けようと思ったのかというと、NLPマスタープラクティショナーコース開始までの間が半年近く空いていたので、何か一つ受けてみようと思ったからでした。
その頃はまだNLPの権威が誰なのかなど知らない時期でしたので、なんか海外から先生が来るセミナーらしいぞ、信念を扱うのか、など大した目的もなく受けた気がします。

DSRは物理的に壊れたものは治せませんし、医学的治療法でもないため、病気や怪我などは医師の診断を受ける必要があります。
短時間痛みを飛ばすことはできますが、しばらくすると再発します。
DSRで治ったと思っても翌日までに再発するようなら病院へ行くよう、セミナーでも教えられます。

ただ、精神的なものから来ているモノには効果を発揮しますし、短時間でも痛みを取ることはできます。
私は電車の中でお腹が痛くなった時にDSRで痛みを飛ばし、トイレまで持たせるなんてことをよく行っています。

DSRはLv1~3まであります。
Lv1は自分に使うためのもの、Lv2は他人に使うためのもの、Lv3は人に教えるものという分けです。
私はノリでLv3まで受講し、DSRトレーナーの資格を持っています。
Lv3は人に教えることが目的なだけあって、より深い理論や、こんな時どうする的な内容も盛り込まれています。

今では、DSRは日常的に最もよく使うNLPワークの一つです。

NLPマスタープラクティショナー

NLPマスタープラクティショナーでは、いろいろな上級コースのエッセンスを取り入れた感じで進みます。
この後ご紹介する話し方・プレゼンテーション講座やNLPコーチング、ミルトン言語や催眠誘導なども扱います。
これらに加えてより深く自分を探求するワークを行います。
許しのワークなどは、人によっては深い気付きになるでしょう。

講座中、1時間のセッションでペアになった相手の悩みをNLPを使って解決するブレイクスルーというワークがあります。
皆、これに向けてプラクティショナーからのNLPのワークを復習したりすることで、他人に対してNLPを使うという経験をします。
また、NLPについてのプレゼンを行う機会もあり、それも知識を深める良い機会となります。

NLPプラクティショナーは「基」、マスタープラクティショナーは「礎」で、2つ受けてNLPの基礎ができると言われます。
アメリカのNLPプラクティショナーは元々20日間ホテルに泊まり込んで受けるものだったそうです。
まとまった休みを取りづらい日本人が20日間も会社や自宅から離れることは困難なため、10日間ごとのコースに分けたようです。

また、NLP-JAPANラーニング・センターの上級コースの中には、マスターを終了していないと受けられないものがいくつかあります。
NLPを学ぶ際は、マスターまで受けることをおすすめします。

NLP話し方・プレゼンテーション心理学講座

こちらはNLPマスタープラクティショナーの申し込み特典として付いてきたものです。
もう一つマネークリニックという信念を扱うものと選べたのですが、新年関連はDSRで受けたのでとこちらを選びました。

この講座では加者に対する目線の動かし方やプレゼンの流れ、聴衆の前での心の持ちよう(ステート)など、今でも企業研修などで役に立つ内容を教えてくれます。

一番なるほどぉと思って覚えていることは、

「話の内容が面白いから聴衆が笑うわけではない。
 話し手が面白がって話すから、聴衆も笑うのだ!」

ということ。
プレゼンをする際、笑いを取ろうと面白いネタを一生懸命探しますが、用意された原稿を読むだけではスベるだけです。
どんなネタでも、話し手がそのネタを面白いと思って伝えるから、聞いている側もつられて笑うのです。

普段真面目な人(私)は、なかなか面白おかしく話をすることは出来ていませんが、そういったメンタルブロックを外すドSなワークもあるので、プレゼンをブラッシュアップしたい方は受けてみると良いと思います。

NLPプロフェッショナルコーチ認定プログラム

さて、ここでようやく私の職業を変えたコーチングにたどり着きます。

NLPコーチングは、コーチングの伝統的な手法のGROWモデルとNLPを融合したものです。

通常のコーチングはクライアントの障害を一緒に探求しますが、NLPコーチングは障害をNLPで解消し、どんどん目標に向かって進んでいくことができます。
詳しくは前回の記事を御覧ください。

現在、NLPコーチングのアシスタントとして講座のサポートをさせていただいています。
応募多数のため、毎回選ばれるかはわかりませんが、自分の復習とアップデートを兼ねて、後任育成のお手伝いができればと通っています。

もし、コーチングを学びたいということであれば、こちらのプログラムを考えてみてはいかがでしょうか?
私とも会えるかもしれませんよ。

NLPヘルスサーティフィケーショントレーニング

NLPヘルスサーティフィケーショントレーニングはNLPの大学院と呼ばれているものです。
扱う内容はタイトルの通り「健康問題」。
葛藤やストレス、アレルギー、信念、過去を癒やしたり、問題解決など精神的な側面を安定させることなど幅広く扱います。

世界中にNLPer(NLP使いのこと)はたくさんいますが、多くの方は健康問題を扱いたがらないそうです。
しかし、NLPは健康問題も扱えるんだ!そのことを証明するんだ!と言うNLPの世界的権威たちが集まって講座を作りました。
なので、この講座は4名の著名なNLP開発者たちから講義を受けることができる豪華なセミナーになっています。
登壇者は以下の方々。

HTC先生陣
  • Tim Hallbom先生
  • Kris Hallbom先生
  • Robert Dilts先生
  • Suzi Smith先生

豪華ですねー(NLPを知らない人には分からないと思いますが)。
この4人が15日間、3パートに分かれて講義をしてくれます。

最新のNLPのワークや、なぜここでこういう事をやっているのかなど、プラクティショナーなどでは教えてもらえない(理解してもらえない)ことも扱います。

「NLPを使うってこういう事なんだ」

と分かったのは、このトレーニングに参加した時でした。
上述の通りいろいろなNLP講座を受けたり、関連書籍を読んだりしてきましたが、ようやく点と点が線でつながった感覚です。

面白いなぁと思って特に印象に残っているワークは、花粉症などのアレルギーを治す反例のプロセス。
アレルギーは免疫細胞の誤作動なので、再教育してしまえば治るよと。

また、全体としての自分を、より大きなシステムの一部とみなすシステムコーディネーションのワーク。
これもまた一人では得られない気づきを得られる壮大なワークでした。

この講座は数年に1度しか行われないため、機会があれば参加されることをオススメします。
ちなみに今年(2024年)開催です。
ただし、こちらはNLPマスタープラクティショナーの修了、または修了見込みが参加条件でした。
プラクティショナーレベルだと、たぶん理解が追いつかないのだと思います。
逆にそれだけ深いレベルのことが学べるため、大学院と呼ばれるようです。

NLP上級マスタースキルアップトレーニング

さて、こちらはヘルスの合間に受けたものになります。
NLPマスタープラクティショナー修了生を対象としたもので、催眠やNLPトレーナーズトレーニングで教えている内容を少し教えてくれます。

現在ではマスタープラクティショナーで教えなくなったヒューマンブリッジ(人橋)も行いました。

テレビなどで見ているとやらせとも思えますし、私も無理でしょと思っていましたが、できちゃいましたね。
本当に身体は動かないし、力も入れていません(というか入らない)。

これはすごいと確信したのは、一緒に写っている右の方、たぶん体重100kg越えている?のではと思う巨体でしたが、彼もヒューマンブリッジできちゃったんです。
事務局にいたスタッフも集めて男6人位で支えながら椅子に乗せましたw

でもこれ、テレビでやるような一瞬でハイ!というものではなく、10分くらいかけてゆっくりと催眠状態に導いていきます。
催眠に入るコツは、催眠にかかっているんだと考え、言われたことを意識的にでも実行すること。
そうしていると、不思議なことに勝手にトランス状態(催眠状態)に入っていきます。
そのために10分くらいかけてゆっくりと行います。
願望達成で「願いがすでに叶ったかのように振る舞え」とよく言われますが、この意味を体感するワークでした。

あとは、価値基準の順番を好きなように並び替えるという手法も習いました。
価値基準というのはある特定の状況における価値観のことです。
仕事とプライベートでは大切にする価値観は異なりますよね。

私はコーチというお題で価値基準を並べました。
周りから良いコーチだねと褒められましたが、それを見た担当講師からは「稼げないコーチだね」と一蹴。。。
利他や貢献心の強い人に多いことなのですが、価値観の優先順位に「お金」が抜け落ちることがあります。
私の価値基準はまさにそんな感じでした。
ということで、このワークで「お金」の価値基準を上位の方に持っていきました。
お陰様で起業後も何とか生きながらえています。

これをやりたいんだけどと思っても、手が付けられない、タスクの優先順位が上がらないという人は、一度価値基準の優先順位変更をやってみると良いかも知れません。

今後

上記の他にも細かいものを合わせると、NLPについていろいろな学びを行ってきました。
あと興味のあるものは、内面の深いところから変容を呼び起こすコアトラと、「入口はお金・出口は人生」の信念を扱うマネークリニックでしょうか。
マネークリニックはトレーナーまで進んで、皆さんに提供できるようにしたいと思っています。
コアトラは動画でいいかな。

今後もセミナーを受け続けるかはわかりませんが、NLPおよび「人はどう世界を観ているのか」についての探求は続けていきます。

NLPにご興味のある方は、まず体験講座から受けてみてはいかがですか?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です